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定休:不定休

痛いくらいの首・肩こりと、こり由来のめまい

痛いくらいの首・肩こりと、こり由来のめまい

■来院された方:堺市在住・30代女性
■主な症状:首・肩こり、めまい
■病院での診断:良性発作性頭位めまい症

来院までの経緯

慢性的に首と肩にこり感があり、寝違いや頭痛もしばしば。数週間にこり感が悪化してめまいを発症。近医にて「良性発作性頭位めまい症」と診断される。整体にも通ったが、なかなか良くならず当院に来院。

初回来院時の主な悩み

  • 首・肩が痛いくらいにこり固まってしまう。
  • デスクワーク中、肩こりの悪化とともにめまい感も悪化するため、仕事に支障が出ている。
  • 急に回転性のめまいに襲われるのではないかという不安がある。

初回来院時の体の状態

  • 頚部の可動域制限あり。
  • 頚部に強い圧痛を認める。
  • 強いこり感による不良姿勢(疼痛回避姿勢)が観察される。

施術経過

 

1回目

頚部を中心に圧痛部位(トリガーポイント)を検索。鍼の経験が乏しいことなどを考慮し、刺鍼は特に反応の強いエリアに限定し、徒手的アプローチで広範囲をカバーした。
施術直後に軽い浮遊感あり。頚部の可動域は正常範囲内に回復。

2回目

初回施術後の数日は首と肩の調子が良く、めまいも少し落ち着いていたが、日を追うごとに徐々に戻る。
前回より刺鍼数を増やし、頚部を中心に施術。

3回目

前回施術後は、筋肉痛様の痛みが初回よりやや強く出たが、こりが解れてめまいも軽減しているとの報告を受ける。
検索範囲を広げ、未処理のトリガーポイントを施術した。

4回目

首・肩の状態は良好で、めまいも落ち着いているため、短期集中の施術からメンテナンス施術に移行。

施術者から

施術者:院長 谷田陽平(鍼灸師)この方は、めまいを発症した当初から、肩こりが原因ではないかと疑いを持っていました。
当院に来られる前に、こりをほぐしてもらおうと整体院に行ったそうですが、

「肩こりで肩をほぐすのは素人がすること」
「体の歪みを整えないと肩こりは治らない」
「マッサージはその場しのぎで余計に悪くなるからダメ」

などと言わてしまい、結局は我慢して歪みを整える施術を続ける羽目になったといいます。

もちろん歪みを整えて良くなることもあるでしょうし、色々な考え方があっていいと思います。ですが、私の経験上、首や肩はしっかり施術すべきだと考えます。

この方に対して私が行った施術は、頚部を中心としたトリガーポイント・アプローチです。平たく言うと、こりを徹底的にほぐしただけで、こり感もめまいも、これで改善しました。歪みを整えるような施術は一切していません。
おそらく何度も繰り返している寝違いや頭痛も、同様に首こりの延長にある症状だと思われます。

首・肩こりは、こり感そのものの辛さに加えて、めまいや頭痛といった、いわゆる不定愁訴を伴いやすいという厄介さがあります。
こり感と随伴症状のどちらが強く意識されるかはケースバイケースですが、いずれの場合も首や肩のこりを徹底して取ることが重要です。

首こり・肩こりを我慢しても良いことはありません。こじらせる前に適切な対処をするよう心掛けましょう。

肩こりやめまいにお悩みの方は、肩こり施術について詳しく書いたページめまい施術について詳しく書いたページをそれぞれ参考にしてみてください。