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よくある質問④~鍼の本数(刺激量)について~

鍼灸

鍼の本数の基準 施術中の何気ない会話の中でよくあるのが鍼の本数についての質問です。   「何本くらい刺してるんですか?」 「沢山刺した方が効くんですか?」 「2,3本じゃダメなんですか?」   鍼灸という特殊な施術を受ける人にしてみれば、このような疑問を抱くのは当然のことなのかもしれません。   一回の施術に使用する鍼の数は施術者によってかなりの差があり、少なければ一本、多ければ数百本にも及びます。   何故こんなにもバラつきがあるのでしょう? 鍼の本数は一体何を基準に決められているのでしょうか?     実は鍼灸には標準的な施術というものがなく、施術者がどのような施術法を採用しているかが鍼の本数に強く影響しています。   「鍼は少ない方が体への負担がかからなくて良い」「少ない方が効果的だ」と考えるか、あるいは「効果的な施術には沢山の鍼が必要」と考えるか、それぞれの施術法の基盤となる施術理論の違いが鍼の本数に反映されるわけです。   多くの鍼灸師は、高い施術効果を得るためには刺激量が適切でなければならないと認識しており、鍼の本数はこの刺激量を左右する重要な要素の一つだと考えています。     刺激量に関わる要素 鍼の本数は刺激量を左右する重要な要素であると述べましたが、刺激量に関わる要素は鍼の本数以外にいくつも存在します。 ここで代表的な3つについて簡単に解説しておきましょう。   鍼の本数 鍼の太さ 鍼の響き(得気)   1.鍼の本数 基本的に鍼の数が増えればそれに伴い刺激量も増えることになります。 鍼を一本しか使わないものから数百本刺すものまで様々な施術法があることは先に述べましたが、少ないから効かない、多いから効くという訳ではありません。   2.鍼の太さ 日本で流通している鍼の直径は0.1mm~0.4mm程度まで(特殊な鍼は除く)いくつかの種類があり、一般的には0.16mm~0.2mm程度の鍼がよく使われている印象です。 細い鍼ほど小さい刺激、太い鍼ほど大きい刺激になります。 鍼が太いほど痛みや出血を伴いやすいとされ、こうしたことも考慮して鍼の太さが決定されます。   3.鍼の響き(得気) 鍼を刺すと注射を刺したときのようなチクッとする痛みとは明らかに違う感覚(「ズーンと響く」「重怠い」「イタ気持ちいい」などと表現されることが多い)を感じることがあります。この独特の感覚が響き(得気)です。 中国では得気を治療上必要な感覚として重視していますが、日本には敢えて響きを出さない施術もあるくらいなので、響きがないと効かないという訳でもありません。     以上、鍼の刺激量に関わる要素について簡単に解説させていただきました。 ここからは当院の施術について、ここまでの内容と関連付けてお伝えしたいと思います。     当院の鍼の特徴 当院で行う鍼の施術はトリガーポイント鍼療法と呼ばれるもので、これは気や経絡、ツボ、陰陽五経といった東洋医学的概念に基づく鍼とは対極に位置する施術です。 トリガーポイント鍼療法では所謂ツボではなく、筋肉や腱、靭帯などの過敏部位であるトリガーポイントに適切な刺激を加えることで除痛や身体機能の回復を図ります。   1.使用する鍼の本数 トリガーポイントというとツボのような点をイメージするかもしれませんが、実際は点ではありません。運動器(筋肉、腱、靭帯など)の過敏化領域であるトリガーポイントは至る所に様々な大きさで分布しています。 鍼一本の効果範囲は限定的であるため、症状に関与するトリガーポイントの分布量・分布範囲次第で数十本単位の鍼が必要となります。   当院では20~40本前後を目安とし、症状や施術範囲、鍼に対する感受性の違いなどに合わせて適宜増減しています。 特に鍼が苦手な人に対しては使用本数を減らす代わりに鍼通電をしたり、徒手療法中心の施術に切り替えるなどして一定の施術効果を担保できるよう工夫しています。   2.使用する鍼の太さ 日本では細い鍼を使用した「優しい刺激」「痛くない鍼」を売りにした施術が多いのですが、細すぎる鍼は当院で行っているトリガーポイント鍼療法には向いていません。 これはトリガーポイントが深部の構造にできやすく、容易に曲がる細い鍼ではヒット率が下がるばかりか意図しない組織を誤刺するリスクが高まり却って危険だからです。   トリガーポイント鍼療法に用いる鍼には「目的とする構造に到達する長さ」と「正確・安全な刺鍼を担保する太さ」が求められ、当院の施術で使う鍼も当然これらの基準を満たすものです。 当院では長さ約5cm・直径0.2mm~0.24mmを基本サイズとし、必要に応じてより長く太い鍼を使用します。   3.鍼の響き トリガーポイント鍼療法において響きは必須の感覚です。響きはトリガーポイントに鍼が当たったことを示す指標であり、響きを感じない鍼はトリガーポイントに当たっていないことを意味します。 トリガーポイントを狙う施術をする以上は、耐えられる範囲に響きを調整することはあっても意図して響かない鍼を打つことはありません。   響きが重要とはいえ耐え難いほどの響きを無理強いしたりはせず、刺激の許容範囲を慎重に見極めながら施術を進めるようにしています。     まとめると   鍼の使用本数は20~40本と比較的多い部類に属する トリガーポイントの刺激に必要な太さ・長さの鍼を使用 響きを重視した鍼 以上の3つが当院の鍼の特徴ということになります。     トリガーポイント鍼療法は鍼の響き感を好む人にとっては非常に高い満足度を得られる施術です。 響く鍼をそれなりに多く打つため、人によっては刺激が強いと感じるかもしれませんが、その刺激量に見合ったリターンが期待できます。   無理なく受け入れられる範囲に刺激量を調整することもできますので、鍼が苦手な人も怖がらずに是非チャレンジしてみてください。     ☟参考記事☟ https://hari9tanida.com/acqanda/ https://hari9tanida.com/acqanda2/ https://hari9tanida.com/acqanda3/   LINE無料相談受付中! ☟ご質問・ご相談はお気軽に   お悩みに症状や施術に関することなど、お気軽にご相談ください。   お問い合わせはこちら 電話・LINE・メールに対応  続きを読む

よくある質問③~鍼灸の保険適用について~

鍼灸

  保険適用の可否は鍼灸の受療を左右する大きな要素の一つです。 ここでは鍼灸の受療を検討する方の参考になるよう、鍼灸の保険適用について解説していきます。   保険適用の範囲 鍼灸は非常に幅広い疾患・症状に対して用いられていますが、そのうち保険が適用される疾病は以下の7種に限定されています。 神経痛 リウマチ 頚腕症候群 五十肩 腰痛症 頚椎捻挫後遺症 その他慢性の疼痛を主訴とする疾病   注意事項 保険で鍼灸施術を受けるにあたり、特に注意すべき点を4つ紹介します。 医師の同意 施術期間 受領委任払いと償還払い 医療機関との併用 これらについて詳しく解説していきます。   1.医師の同意 保険の対象となる疾病に当てはまっているからといって、鍼灸院に保険証を持参するだけでは保険適用とはなりません。 保険で鍼灸の施術を受けるためには、事前に医師の同意を得る(正確には同意書又は診断書を書いてもらう)必要があります。     同意書は鍼灸院でもらうことができるので、まずは鍼灸院の先生に相談しましょう。   因みに医師には鍼灸施術に同意する義務はなく、お願いしても断られることはよくあります。   2.施術期間 保険での施術には期間が設けられています。 継続的に保険で施術を受けるには、6カ月ごとに医師の再同意を得る必要があります。   3.受領委任払いと償還払い 受領委任払い:窓口で施術費の1~3割を自己負担として支払う 償還払い:窓口で一旦施術費の全額を支払い、後から保険者に申請して自己負担分以外を払い戻してもらう 保険者が受領委任に対応していない場合など、自分で手続きしなければならないケースでは少し手間がかかります。   4.医療機関との併用 そもそも鍼灸に対する同意は医師による適当な治療手段がないことを前提としているため、同一症状に対して鍼灸と医療機関での治療を併用することは認められません(診察はOK)。   例えば腰痛に対する鍼灸施術を受けながら医療機関でも腰痛の治療を受けた場合、鍼灸の施術は健康保険適用の対象外となってしまいます。 また、同じ腰痛に対して鎮痛剤やシップを処方してもらうことも治療とみなされるため注意が必要です。 医療機関での治療が膝の痛みなど別の症状に対するものである場合は特に問題はありません。     以上のように、鍼灸の保険施術は何かと制約が多く、現状では手軽に利用しにくいということがお分かりいただけたかと思います。 保険施術を検討している方はこうしたデメリットもしっかり把握したうえで施術を申し込むようにしましょう。   整骨院での保険施術 保険取り扱いについて引き合いに出されるのが整骨院です。   「以前行ってた整骨院では保険で鍼もマッサージもやってくれた」   このように言われる方が非常に多いのですが、同意書を書いてもらって鍼灸を受けていたという方はほぼいません。   鍼灸整骨院であっても鍼灸を保険で受ける場合は例外なく医師の同意書が必要になります。   支払いが安くすんでいたのであれば、捻挫や打撲の施術に対する窓口負担だけだった(つまり鍼灸はサービスでやってくれた)のか、数百円程度の鍼灸施術料が合わせて徴収されていたかのどちらかだと考えられます。   ちなみに整骨院では打撲や捻挫、肉離れ、負傷の原因がはっきりしている筋違いやぎっくり腰といったケガに対して保険が適用され、慢性的な症状の施術やマッサージ代わりの利用は保険適用になりません。 「保険でマッサージしてもらえるところ」という甘い認識で通院していると、後々面倒なトラブルに発展する可能性があるため注意が必要です。     当院における保険の取り扱い 当院では主に通院が困難な方に保険を利用した訪問施術を実施しています。 院内での施術は自由度の高い自費の施術を基本としていますが、ケースバイケースで保険施術にも対応いたします。 保険施術に関してご不明な点はお気軽にご相談ください。     ☟参考記事☟ https://hari9tanida.com/acqanda/ https://hari9tanida.com/acqanda2/ https://hari9tanida.com/acqanda4/   LINEから24時間365日いつでもご相談いただけます。 ☟無料相談受付中☟   保険施術のことだけでなく、症状に関することや鍼灸全般のことなどもお気軽にご相談ください。   お問い合わせはこちら 電話・LINE・メールに対応  続きを読む

免疫機能を高めるお灸

鍼灸

新型コロナウイルスの感染拡大が続き、いつ終息するのか先が見えず不安を抱えている方も多いと思います。   各々これまでにないほど感染予防に取り組んでいることと思いますが、残念ながらいくら気を付けていても確実に感染を避ける術はありません。ですから、万一に備えて免疫力を高めておきたいという方も多いのではないでしょうか。   新型コロナウイルス対策として「どうすれば免疫力を高められるか?」という質問をされることがよくあります。 これに対して「これをすればいい」とお答えすることはできませんが、鍼灸師という立場からお灸をオススメすることはあります。   お灸は痛みの緩和はもちろんのこと、冷え性や生理不順、自律神経系のお悩みなどに対して体質改善を目的に用いられることも多く、鍼灸治療の現場では幅広い症状に対してお灸が活用されています。 お灸には免疫機能を調整する効果があるとも言われているので、痛みや不調がある方にはお灸を試してみてはどうかとお伝えしています。   但し、お灸でどの程度の免疫機能が高まるかは未知数ですし、免疫機能を高める効果が期待できるからといって、新型コロナウイルスの感染や重症化を防ぐことができるとは限りません。   免疫力を高めると言われる方法は沢山ありますが、新型コロナウイルスに対してこれさえやれば万事OKというものはないということを理解したうえで取り組む必要があります。 手軽にできる方法に飛びつくのではなく、まずは充分な栄養、適度な運動、睡眠、ストレスコントロールなど、生活習慣を見直すところから始めてはいかがでしょうか。     ◆参考サイト◆ moxafrica(モクサアフリカ) お灸の普及活動などを行っているイギリスのチャリティー団体のサイトです。 モクサアフリカは長年の研究により、結核やHIVの患者に対するお灸の効能として免疫機能の向上を証明することに成功しています。   LINE無料相談受付中! ☟ご質問・ご相談はお気軽にどうぞ    続きを読む

よくある質問②~鍼で感染する心配はない?~

鍼灸

鍼で感染する心配はない? 鍼の経験がない方から最もよく聞かれることは「痛くないかどうか」ですが、中には衛生面の方が気になるという方もおられます。   鍼で感染する心配はないのか?   その答えを分かり易く説明している動画がありますのでご覧ください。     ☟参考記事☟ https://hari9tanida.com/acqanda/   LINE無料相談受付中! ☟ご質問・ご相談はお気軽にどうぞ    続きを読む

鍼灸による育毛

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鍼灸で育毛・発毛ができる⁉ 鍼灸で育毛・発毛なんて意外に思いますか? それが実は驚くほど変化の出る方が結構いるんです。     髪の成長には毛根部への栄養の供給が欠かせません。その栄養を運ぶ血管は皮下の筋肉層を通っています。髪のお悩みを持つ方は頭皮が硬く柔軟性が低下していることが多く、この栄養の供給が阻害されていることが想定されます。   頭皮下の筋肉が硬くなる→毛根への血液の供給が阻害される→脱毛   という具合に正常なヘアサイクルが乱れてしまうわけですね。     ここでカギを握るのは頭部の筋肉の柔軟性です。   筋肉の柔軟性を獲得する方法は至ってシンプルで   硬くなった頭皮(皮下の筋肉層)をほぐす!   これだけです。   つまり頭皮下の筋肉をほぐすことで血行を促進し、毛根部への栄養の供給を促す訳ですね。 この硬くなった筋肉層をほぐすのに適しているのが鍼です。当院では効率よく変化を促すために少し太めの鍼を硬くなった頭皮に沢山刺すようにしています。 太めの鍼を使用するので少し痛みを伴いますが、品質の良い鍼を使用したり鍼の打ち方を工夫することで痛みを軽減することができます。   考え方も施術もシンプルですが、変化の出る方で早ければ一回目から違いを実感されるようです。   お困りの方は是非チャレンジしていただきたいと思います。 あなたの身の回りにも困っている方がいたらコッソリ教えてあげてくださいね(^^)     【期間限定企画】返金保証あり 育毛施術:5000円(税別)  →→→ 2000円(税別) 育毛+肩こり施術:7000円(税別)  →→→ 3000円(税別)   お申込みはこちらから   本企画は予告なく終了することがございますので予めご了承ください。   ☟LINE無料相談はこちらから    続きを読む

よくある質問~鍼の痛みについて~

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最近様々なメディアで鍼灸が取り上げられていることもあり、鍼治療に関心を示す方が増えているようです。   しかし、鍼を受けたことがない人からすると   痛いんじゃないか? 感染の心配は? 何に効くの?   など分からないことだらけですよね。   なかでも「痛くないかどうか」は鍼を受けたことがない人にとって最も気になることでしょう。 実際、鍼が初めての方からはほぼ確実に聞かれますので、ここで鍼の痛みについて簡単に解説したいと思います。     鍼によって生じる痛みには   ①チクッとする鋭い痛み ②ズーンと響くような鈍い痛み   の二種類があります。     ①のチクッとする痛みは注射をイメージしてもらうと分かり易いでしょう。 このタイプの痛みは、細い鍼を使うことでほぼ無くすことが可能です。 また、多少太い鍼でもうまく打てばかなり痛みが出る確率を抑えることができます。   ②のズーンと鈍い痛みは鍼の響きと言われるもので、ツボに当った感覚と言えば何となくイメージできるでしょうか。   ①は不快でしかないですが、②は「痛いけど気持ちがいい」と表現されることも多く、この響きの感覚を不快と感じるか心地よいと感じるかは人それぞれです。 響きを不快と感じてしまう人にとっては響きを重視する鍼は耐え難く不向きですし、反対に響きが好きな人にとって響かない鍼は物足りないと感じてしまうでしょう。 私の経験上、鍼は痛そうというイメージを持っていても実際に受けてみると想像していたほど痛くないと言う人が大半ですが、こればかりは体験してみないことにはわかりません。   もしあなたが鍼に興味を持っているなら、思い切って鍼灸院を訪ねてみてください。そして困ったときに頼れるあなたに合った先生を見つけて欲しいと思います。   ☟参考動画☟   ☟こちらも参考に☟ https://hari9tanida.com/?p=2415&preview=true   LINE無料相談受付中! ☟ご質問・ご相談はお気軽に    続きを読む

鍼治療と筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)

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  筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)とは? 筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)とは、筋膜の異常によって痛みやシビレが引き起こされる病気のことで、簡単に言ってしまえば筋肉の『コリ』による諸症状です。 腰痛、頭痛、肩凝り、変形性関節症、坐骨神経痛(椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症)、四十肩・五十肩など整形外科領域の痛みのうち、かなりの割合がコリに起因している可能性があり、画像所見に基づいた治療が成果に結びつかない一因となっています。 また、コリがシビレやめまい、関節の動きの制限、脱力感といった痛み以外の症状を引き起こすケースもしばしばあります。   このように様々な症状に関連する筋・筋膜の異常『コリ』は、レントゲンやMRIなどの検査では検出されないため見逃されてしまう可能性が高く、逆にヘルニアなど健常者でも見つかるような画像上の所見が痛みの原因だと誤診されてしまうことがよくあります。 原因を探るための画像検査がかえって仇となり治療を難渋させてしまうという、何とも皮肉な話があなたの周りでもごく当たり前のように起こっているのです。     異常を起こしやすい筋肉 ご存知のとおり、筋肉は身体の運動に関わる器官です。 例えば歩く、走る、階段の昇り降りなど明らかな身体の動きは勿論のこと、立っている時や座っている時の姿勢の保持にも筋肉の働きは不可欠で、沢山の筋肉が協調して働くことで目的とする運動が遂行されています。 沢山ある筋肉の中で特に悪くなりやすいのが姿勢保持に関わる筋肉です。   姿勢を保つということは、言い換えれば関節を動かさないように固定することを意味します。固定に作用する筋肉は休むことなく頑張り続ける必要があるため、持久性に富んではいるものの異常を来しやすいのです。     筋・筋膜性疼痛症候群における鍼治療の有用性 ここで腰痛を例に、よく行われるマッサージやストレッチと鍼治療を比較してみましょう。   一般的なマッサージや指圧の場合、皮膚のすぐ下にある筋肉が問題であれば十分に効果的な刺激となるのですが、実際には浅い部分にある筋肉だけが悪くなっていることはあまりありません。 関節を固定し姿勢を保持する筋肉が悪くなりやすいことは先に述べましたが、これらの筋肉の多くは身体の深いところに存在しています。皮下すぐの浅いところにある筋肉とは違い、深部の筋肉を手で刺激するのは技術的に難しく物理的にも限界があります。 つまり一般的なマッサージや指圧では悪くなった筋肉を処理しきれず十分な効果が得られないことが多いのです。   では、ストレッチはどうでしょうか? ストレッチの場合、ある筋肉の緊張が目的とする筋肉のストレッチを妨げることがあります。つまり伸ばしたい筋肉が十分にストレッチされる前に他の筋肉がストレッチに耐えられなくなり、結果として目的とする筋肉がストレッチされないということが起こり得ます。 仮に邪魔をする筋肉がなくても、ストレッチで特定の部分(悪くなっている箇所)を選択的に伸ばすのは困難です。ストレッチはピンポイントで悪い所を伸ばすというよりも筋肉全体を伸ばしてリラックスさせるのに向いていると言えるでしょう。   マッサージやストレッチの他に、湿布や磁石付きのシールなどの対処法もありますが、いずれも表面的な部分にしか影響しないと思われます。   異常を来しやすい深部筋へのアプローチという点において、鍼の場合は技術的・物理的な制約はほぼありません。通常のマッサージや指圧では突破できないような硬い構造も貫くことができ、深い所も容易に刺激することができます。 身体の構造を熟知したうえで用いるなら、鍼治療は安全且つ強力な手段であると言えるでしょう。 鍼治療と筋・筋膜性疼痛症候群はとても相性が良いのです。     まとめ 筋肉の異常は一般的な画像検査では検出されず、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)に対する適切な治療がなされないまま慢性痛に至るケースが非常に多いと考えられるため、なるべく早い段階で適切に対処することが望まれます。 筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)はマッサージなどの徒手的なアプローチでも対応可能ですが、深部筋や腱・靭帯を効率よく刺激できる鍼を活用することでより一層の効果が期待できます。   痛そうというイメージや、何に効果があるのか分からないなどの理由から鍼治療を敬遠する方も多いですが、鍼の強みや適応を知っておけばいざという時の選択肢が増えるのではないでしょうか。 あなたがもし痛みで困ったときには治療の選択肢として鍼も検討してみてくださいね(^^)   ☟ご質問・ご相談はLINEでお気軽にどうぞ(^^)    続きを読む