カテゴリー別アーカイブ: 首のお悩み

胸郭出口症候群

鍼灸

胸郭出口症候群は腕や手の感覚・運動を支配している神経や血管が締め付けられたり圧迫を受けることで生じると言われており、以下のような症状が現れます。   ①感覚障害:肩、腕、肩甲骨回り、手などの痛み、しびれ感 ②運動障害:握力低下、手の細かい動きがしにくくなるなど   上記のような症状があり、頚椎ヘルニアや頚椎症といった同様の症状を呈する疾患が除外されれば胸郭出口症候群の可能性が高くなります。 斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群、頚肋症候群などの分類があり、胸郭出口症候群はこれらの総称です。   ある報告では、客観的に神経絞扼を証明できる真の胸郭出口症候群は極めて稀で、100万人に1人とも言われています。 この真の胸郭出口症候群では、自覚症状としての痛みやしびれ即ち感覚障害は軽微あるいは欠如し、手の筋肉(主に親指の付け根の膨らみをつくる筋肉)の萎縮をはじめとする運動障害が優位に現れます。 つまり、主たる自覚症状が手のしびれや腕の痛みといった感覚障害である場合、神経絞扼自体が疑わしいため従来の絞扼を取り除くアプローチの妥当性を十分に検証する必要があるということになります。   『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用   そもそも神経の絞扼で痛みやしびれが生じるという疾患概念自体を疑問視する声もありますし、実際のところ痛み・しびれといった感覚障害を主とする胸郭出口症候群の多くは筋肉由来の症状として関連領域である首や肩のコリを取ることで回復します。神経の絞扼を取るといった大げさな処置は基本的には必要なく、鍼灸などで十分対応可能な症状だと言えるでしょう。   ----------------------------------------------------------------------------------- ☟ご質問・ご相談はLINEでお気軽にどうぞ☟ 続きを読む

神経障害性疼痛とリリカ

坐骨神経痛

リリカ(一般名「プレガバリン」)という薬をご存知でしょうか? リリカは神経障害性疼痛と線維筋痛症の疼痛に対して効果があるとされている薬で、私の知る限りでもかなりの人数が首や腰のヘルニアや脊柱管狭窄症などでこの薬を処方されています。 リリカは副作用の強い薬として知られており、服用者の話を聞く限りでも副作用を自覚する人の割合は多く、その症状は頭痛や吐き気、めまいなど多岐に渡ります。   因みにこの薬は日本国内で最大の売上を誇るほど多用されていますが、英国では乱用による死亡を防ぐために規制の対象となりました。     リリカの副作用が悪目立ちしてしまう背景には「帯状疱疹後神経痛」「脊髄損傷後疼痛」「糖尿病性神経障害に伴う疼痛」「線維筋痛症」という効能が実証された4つの疾患から「神経障害性疼痛」という曖昧な疾患に適応が拡大されてしまった現実があります。 坐骨神経痛など、本来の適応疾患以外で服用する際は副作用に見合うだけの効果があるか慎重に検討するべきだと思います。   こちらの記事も参考にどうぞ☟ 乱用される国内販売トップの鎮痛薬「リリカ」続きを読む

スマホ首ならぬスマホツノ?

めまい

スマホのせいで後頭部にツノが生える? スマホ首については以前にも記事を書きましたが、今回は『スマホ角(ツノ)』とも言える現象をご紹介します。 過度のスマートフォンの使用は頭蓋骨の形にも影響を及ぼす そんな可能性を示唆するオーストラリアの興味深い研究です。   18歳から30歳までの若者218名を対象とする外側頸部のレントゲン写真を分析した研究において、被験者のうちの41%に外後頭隆起の突出が認められ、10%は20㎜以上(最大で35.7mm)の外後頭隆起が認められた。 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/joa.12466   18歳から86歳までの1200名を対象に、年齢や性別、前かがみ姿勢の角度と外後頭隆起の突出との関連について分析。被験者のうち33%に外後頭隆起の突出が認められ、男性のほうが外後頭隆起の突出が多く、前かがみ姿勢の角度が大きいほど、外後頭隆起の突出が起こりやすいこともわかった。 Shahar & Sayer, Scientific Reports, 2018     これらの研究でスマホやタブレットの使用とツノ状の突起との関連性が実証されたわけではないものの、興味深い研究であることは確かです。 実際にツノ状の突起自体が何か悪さをするわけではありません。しかしスマホ使用時の不良姿勢が首に大きな負担をかけ、頭痛やめまいなどを引き起こすことは紛れもない事実です。 思い当たる所のある方はこれをきっかけに日頃のスマホの利用について考え直してみてはいかがでしょうか?     参考までに… ↓ 研究者のインタビュー動画 ↓  続きを読む

椎間板ヘルニアの手術はするべき?

腰のお悩み

椎間板ヘルニアとは? ヘルニアとは、組織が正常な位置からはみ出した状態を意味します。椎間板ヘルニアは背骨と背骨の間のクッションである椎間板の一部が飛び出た状態で、これが神経を圧迫して痛みやシビレが出現すると考えられています。 通常はヘルニアが見つかったからといって即手術とはなりません。運動麻痺や排尿・排便障害のある場合を除き、まずは保存療法で様子をみるというのが一般的ですが、数か月にわたる保存療法で効果が認められず、強い痛みがあれば手術を勧められることになるかと思います。   手術に伴う費用 厚生労働省のある調査(平成27年度)によれば椎間板障害の治療費は平均で約51万円だそうです。これは手術と手術以外の治療の平均額で、手術を選択した場合にはこの平均額よりも高くなる可能性があります。入院に伴う諸費用や手術後のリハビリ費用なども合わせるとトータルで100万円を超えるケースも少なくありません。保険が適応されれば自己負担額は1~3割で済みますが、それでも安い金額とは言えないのではないでしょうか。   椎間板ヘルニア手術はするべき?しないべき? 治療の選択肢として手術を考えるとき、注意すべき点があります。それは費用や改善率、再発や再手術の可能性、手術に伴うリスクなどをしっかりと把握しておくということです。これらを曖昧なまま手術に踏み切って後悔することにならないよう、分からないことは事前に確認しておきましょう。 そもそも論になりますが、ヘルニアは健常者にも同程度の割合で見つかるという研究データもありますから、ヘルニアと症状の間に因果関係はないとも考えられるわけです。 椎間板ヘルニアの手術をするべきかどうかの最終的な判断はご本人に委ねられます。本当に手術でないとダメなのか、高額な医療費をかける価値があるのかなどを慎重に検討し、後悔のない選択をしてください。     ☟手術を迷っている方、避けたい方の参考までに☟   ------------------------------------------------------------------------------ LINE無料相談はこちらから☟ 続きを読む

ボランティア(セルフケア指導)

腰のお悩み

  先日、依頼があって地域の男性を対象に自宅でできるセルフケアの指導をしてきました。 会場で参加者のお悩みを確認し、主に肩こり、腰痛、膝痛に対するケアをお伝えすることに。 短い時間ではありましたが、どなたも積極的に取り組んでくださいました。 男性は女性に比べてこういったイベントに参加することは少ない傾向にあるので、今回沢山の男性にご参加いただけて嬉しい限りでした。     堺市健康づくりパートナーとしての取り組み   当院は堺市健康づくりパートナーとして市民の皆様の健康に寄与する活動を行っています。       これまでにも多くの方がお悩みの骨盤に関する勉強会やストレッチ教室など様々な無料勉強会を開催してきました。 現在は当方で企画開催することは控えていますが、サークルや婦人会、PTAなど、団体様からの依頼があれば無料で健康づくりのサポートをさせていただきます。 お気軽にご相談ください。   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 072-269-4901(お身体のお悩みに関するご相談) 050-7128-6834(無料勉強会のご相談) LINEでもお気軽にどうぞ(^^)   当院のホームページはこちら ↓ ↓ ↓ ↓ 結果にこだわる本格的鍼治療続きを読む

鍼治療と筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)

めまい

  筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)とは? 筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)とは、筋膜の異常によって痛みやシビレが引き起こされる病気のことで、簡単に言ってしまえば筋肉の「コリ」による諸症状です。 腰痛、頭痛、肩凝り、変形性の関節症、坐骨神経痛(椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症)、四十肩・五十肩など整形外科領域の痛みのうち、かなりの割合が筋肉に起因している可能性があり、画像所見に基づいた治療が成果に結びつかない一因となっています。 また、筋肉の異常がシビレやめまい、関節の動きの制限、脱力感といった痛み以外の症状を引き起こすケースもしばしばあります。 このように様々な症状に関連する筋の異常は、レントゲンやMRIなどの検査では検出されないため見逃されてしまう可能性が高く、逆にヘルニアなど健常者でも見つかるような画像上の所見が痛みの原因だと誤診されてしまうことがよくあります。 原因を探るための画像検査がかえって仇となり治療を難渋させてしまうという、何とも皮肉な話があなたの周りでもごく当たり前のように起こっているのです。     異常を起こしやすい筋肉 ご存知のとおり、筋肉は身体の運動に関わる器官です。 例えば歩く、走る、階段の昇り降りなど明らかな身体の動きは勿論のこと、立っている時や座っている時の姿勢の保持にも筋肉の働きは不可欠で、沢山の筋肉が協調して働くことで目的とする運動が遂行されています。 沢山ある筋肉の中で特に悪くなりやすいのが姿勢保持に関わる筋肉です。 姿勢を保つということは、言い換えれば関節を動かさないように固定することを意味します。固定に作用する筋肉は休むことなく頑張り続ける必要があるため、持久性に富んではいるものの痛んだり凝ったりしやすくなるわけです。     筋・筋膜性疼痛症候群における鍼治療の有用性 ここで腰痛を例に、よく行われるマッサージやストレッチと鍼治療を比較してみましょう。   一般的なマッサージや指圧の場合、皮膚のすぐ下にある筋肉が問題であれば十分に効果的な刺激となるのですが、実際には浅い部分にある筋肉だけが悪くなっていることはあまりありません。関節を固定し姿勢を保持する筋肉が痛んだり凝ったりしやすくなることは先に述べましたが、これらの筋肉の多くは身体の深いところに存在しています。皮下すぐの浅いところにある筋肉とは違い、深部の筋肉を手で刺激するのは技術的に難しく物理的にも限界があります。つまり一般的なマッサージや指圧では悪くなった筋肉を処理しきれず十分な効果が得られないことが多いのです。   では、ストレッチはどうでしょうか? ストレッチの場合、ある筋肉の緊張が目的とする筋肉のストレッチを妨げることがあります。つまり伸ばしたい筋肉が十分にストレッチされる前に他の筋肉がストレッチに耐えられなくなり、結果として目的とする筋肉がストレッチされないということが起こり得ます。 仮に邪魔をする筋肉がなくても、ストレッチで特定の部分(悪くなっている箇所)を選択的に伸ばすのは困難です。ストレッチはピンポイントで悪い所を狙うというよりも筋肉全体を伸ばしてリラックスさせるのに向いていると言えるでしょう。   マッサージやストレッチの他に、湿布や磁石付きのシールなどの対処法もありますが、いずれも表面的な部分にしか影響しないと思われます。 異常を来しやすい深部筋へのアプローチという点において、鍼の場合は技術的・物理的な制約はほぼありません。通常のマッサージや指圧では突破できないような硬い構造も貫くことができ、深い所も容易に刺激することができます。 身体の構造を熟知したうえで用いるなら、鍼治療は安全且つ強力な手段であると言えるでしょう。 鍼治療と筋・筋膜性疼痛症候群はとても相性が良いのです。     まとめ 筋肉の異常は一般的な画像検査では検出されず、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)に対する適切な治療がなされないまま慢性痛に至るケースが非常に多く見受けられるため、なるべく早い段階で適切に対処することが望まれます。 筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)はマッサージなどの徒手的なアプローチでも対応可能ですが、深部筋や腱・靭帯を効率よく治療できる鍼を活用することでより一層の効果が期待できます。 痛そうというイメージや、何に効果があるのか分からないなどの理由から鍼治療を敬遠する方も多いですが、鍼の強みや適応を知っておけばいざという時の選択肢が増えるのではないでしょうか。 あなたがもし痛みで困ったときには治療の選択肢として鍼も検討してみてくださいね(^^)   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   ご質問・ご相談はLINEでお気軽にどうぞ(^^)   ☟友達登録でプレゼント🎁ゲット!筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)にはトリガーポイント鍼療法☟   当院のホームページはこちら ↓ ↓ ↓ ↓ https://hari9tanida.com/続きを読む

スマホ首とその対策

めまい

  今や私たちの生活に欠かせない存在となりつつあるスマートフォン。 その手軽さと便利さから得られる恩恵は計り知れないものがありますが、その一方でスマートフォンの使いすぎによる「スマホ首」が深刻な問題となっています。     首にかかる負担の大きさ あなたは姿勢よくスマートフォンを使用できていますか?   この質問に「はい」と答えられる人はかなり少ないと思います。 いくら姿勢に注意していたとしても、気が付けば頭が前に倒れているということは誰しも経験することでしょう。この前傾姿勢が長く続くほど首へのストレスは蓄積することになります。   成人の頭は約5㎏と言われていて、頭が前傾するにつれてその何倍もの負荷が首にかかることが研究で明らかになっています。 ニューヨークの脊椎専門クリニックの医師Dr.KennethHansrajの報告によれば   0°→15°→30°→45°→60°と首の前傾角が増加するにつれて 5㎏→12㎏→18㎏→22㎏→27㎏と首への負荷が増加(下図)するそうです。     私たちの首は想像以上に大きなストレスに日々晒されているんですね。     スマホ首の症状 首の前傾姿勢を強いることによって以下のような症状が起こると言われています。   ・首肩のコリ、痛み ・頭痛 ・めまい ・吐き気 ・頚椎症 ・頸椎椎間板症 ・自律神経失調症 ・うつ症状   現時点で症状がなくても油断せず、予防に努めることが大切です。     対策 ①姿勢の改善 首が前に倒れるほど負荷が増えるので、姿勢を改善するのは特に重要です。スマートフォンを使用する際はなるべく顔の高さに近づけて操作する工夫が必要になります。 写真のように反対側の手を握って脇に挟むことでスマートフォンが顔の高さに近くなり、首への負担を軽減することができます。 因みに寝転がって使用する場合は首は前傾しませんが、首への負担が大きいことに変わりはないのでNGです。   ②連続使用を避ける 画面に集中していると時間の経過を忘れてしまい、首の疲労はどんどん蓄積されます。 タイマーをセットするなどして一定時間(20~30分)で休憩をはさむようにしましょう。   ③ストレッチ こまめにストレッチや体操をして首や肩の筋肉の状態をリセットするように心掛けましょう。   ④入浴 38℃程のお湯に10~20分、顎までつかりましょう。熱めのお風呂(40℃~42℃くらい)に10分程度つかるのも効果的です。 ※脱水症状や血圧の変動などに十分注意し、無理のない範囲で行ってください。     まとめ そもそもスマートフォンを使わなければ首への負担は軽減するはずですが、大半の人はそうはいかないはずです。上記のような対策で首への負担を減らしながら使用するというのが現実的と言えるでしょう。 自分でできる限りの対策をしていても、毎日負担をかけ続けていれば症状が出てくることはあります。 首から来る症状はこじらせると非常に厄介なので、自分では対処しきれないと感じたら我慢せずに専門家の治療を受けるようにしてくださいね。   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ☟期間限定!友達登録で首・肩こりのセルフケア資料をプレゼント🎁   LINEで無料相談を受け付けています。 お気軽にご連絡ください(^^)  続きを読む