肩こり対策の落とし穴

 

肩こりの原因は肩にない?

整体院や整骨院の先生からこのように言われた経験はありませんか?

 

「肩こりの原因は肩にはありませんよ!」
「肩こりはマッサージでは治りません!」
「歪みを矯正して根本的に治しましょう!」

 

これと同じようなことを言われたという方が当院にも来られますが、大半の方は肩を揉んでもらえないことに物足りなさを感じていたり肩をほとんど触らない施術に不満を抱えています。

 

自分の欲求に従ってマッサージを受けるべきか
専門家の唱える説を信じて我慢するべきか

 

実際のところどちらが正解なのでしょうか?

 

 

専門家の唱える説の検証

ここで冒頭に挙げた専門家の3つの言葉を検証してみましょう。

 

肩こりの原因は肩にはない
→同じ肩こりでも原因は人それぞれ。当然肩こりの原因が肩にある人もいる。

 

マッサージでは治らない
→そもそも『治る』の定義が曖昧で何をもって治らないと言っているのか不明。穿った見方をすればマッサージを否定することで自身の優位性を誇示したいだけとも取れる。

歪みの矯正が根本的な解決になる
→肩こりのあるなしに関係なく歪みはほとんどの人に見られ、歪みと肩こりに因果関係がないことは明らか。矯正で肩こりが楽になることもあるが「歪みが整ったから肩こりが楽になった」ことを意味するわけではない。

 

ことごとく否定する形になってしまいましたが、少なくとも上記3つに関しては正しいとは言えません。
肩こりに対する見解は専門家の間でも大きく異なります。何が正解かを見極めるのは難しいかもしれませんが、専門家の言葉だからと鵜呑みにしないよう注意しましょう。

 

 

症例 ~肩こり、頭痛で2軒の整体院に通っていたTさん~

ここで私の印象に残っている肩こりの症例を一つご紹介します。

 

Tさんは肩こりと頭痛に悩む30代の女性。2軒の整体院に通ったものの変化を感じられず、友人に鍼がいいと聞いて意を決して来院されました。
通っていた整体院はどちらも患部には触れない方針らしく、首や肩を直接施術することはなかったということでした。

 

その先生方から

 

「肩を治療しても肩こりは治りません」
「肩こりも頭痛も歪みが原因です」
「マッサージしてもその時気持ちいいだけで後で余計に悪くなりますよ!」

 

などと散々言われ、Tさんはその言葉を信じてマッサージをずっと我慢していたそうです。

そうした事情を踏まえたうえで当院の方針を説明し、首・肩に数本刺して鍼の感覚を体験してもらいました。

 

☟体験施術の動画☟

 

初めての鍼でも問題なく受け入れられたようで、この後本格的に鍼をして頭痛はほぼ止まり、徒手療法を加えて施術終了。肩こりもスッキリと楽になり驚いておられました。

 

もちろん誰もがTさんのように分かり易い変化を示すわけではありませんし、手足のツボ刺激でも変化が出る可能性はありますが、個人的には肩こりに対して肩周りへのアプローチは必須だと考えています。

 

 

結論

肩こり対策に絶対的な正解はありません。ご自身の納得いくようにすればそれでOKです。

 

そもそも肩こりは一度取れてしまえば再発しないという類のものではありません。日常生活の中でどれだけ首や肩に負担をかけないように注意したところで肩こりを完璧に予防することはできません(予防が無意味という意味ではありません)し、二度と再発しないようにするのは不可能です。

 

となると、絶対的な正解を求めるよりもご自身が一番楽になる方法、楽な状態が長く続くと思える方法を肩こり対策として選択するのが現実的ではないでしょうか。

肩こりが頭痛やめまい、その他様々な症状の引き金になることを考えると、方法云々よりも早めの対処を怠らないようにすることの方が重要です。

 

『たかが肩こり、されど肩こり』

 

我慢もほどほどに、ご自身に合った対策を心掛けましょう。

 


LINE無料相談受付中!
友達登録はこちら☟

友だち追加