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頭痛薬の上手な止め方

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頭痛薬を止める前に 当院によくある頭痛の相談で「頭痛薬に頼らずに治したい」というものがあります。   鎮痛薬を飲み続けて大丈夫なのか? 頭痛薬が効かない 薬の量が増えてきた   このようなことが気になって相談される方が多いようです。   こうした薬に関する相談に対して、当院では必ず担当の医師に相談するようにお伝えしています。 もしも鎮痛薬の常用による頭痛(薬物乱用頭痛)であれば専門医の指導のもと減薬すべきですし、そうでなくても処方を変えてもらうことで好転する可能性があるからです。   減薬・断薬に関しては面倒くさがらずに医師に相談するようにしましょう。     相談の際のポイント まずは担当医に症状をできるだけ詳しく伝えましょう。そして薬を減らしたい旨を理由を添えて正直に伝えることが大事です。必ず希望を聞き入れてもらえるとは限りませんが、用法・用量を守って服用したうえで正直にお願いすれば処方を見直してもらえる可能性は十分にあります。     頭痛に対する当院の鍼灸治療 当院では医師に減薬・断薬の相談をする前提で頭痛の鍼灸治療を開始します。   多くの鍼灸院では全身に分布するツボを鍼や灸で刺激することで治療をしますが、当院では主に筋肉のコリ(トリガーポイント)をターゲットにしています。 頭痛にも様々なタイプがあり、当然ながらその全てがコリを取るだけで良くなるわけではありません。しかし、関連領域のコリを取っていくことで改善する頭痛は非常に多く、何年も悩んでいた頭痛が嘘のように無くなってしまうことも珍しくありません。   コリを取るというと簡単そうに思われるかもしれませんが、頭痛の原因となるコリを見つけ出して的確に鍼を当てるには経験に裏打ちされた技術が必要です。 また、刺鍼部の解剖学的知識や正確な触察能力がなければ安全も担保できません。   「頭痛にはこのツボ」というような型にはめ込んだやり方や、数ミリしか刺さない所謂「痛くない鍼」でもそれなりの効果は期待できますが、飽くまでそれが通用するのは中等度までの頭痛という印象です。重症例で変化を出すには頭痛の原因となるコリへの直接的なアプローチが求められます。     鍼灸を利用するにあたって いくらコリを取ることで改善する頭痛が多いとはいえ、どんな頭痛も魔法のように改善できるわけではありません。中には1回で劇的に良くなるケースもありますが、大抵はある程度の回数が必要になります。慢性化・重症化が進んでいるほど時間がかかると考えて間違いありません。 頭痛に対する鍼灸治療は基本的に自費となるため、鍼灸を利用する場合はそれなりの時間・コストを想定して受療するようにしましょう。 頭痛に関係するコリが取れて、頭痛が緩和されたり頭痛の頻度が減るなどの変化が現れてきても自己判断で減薬・断薬するのはおすすめできません。 頭痛の原因はコリだけとは限らず、複合的な問題で頭痛が起こっていることも考えられます。頭痛の改善がみられても医師の判断を仰ぐようにしてください。   もしも減薬・断薬の希望を聞き入れてもらえなければ、その理由をしっかり確認することが大事です。納得のいく説明もなく断られたのであれば、別の病院で診てもらう(セカンドオピニオン)ことも検討すると良いでしょう。   LINE無料相談受付中! ☟ご質問・ご相談はお気軽にどうぞ    続きを読む

頭痛持ちは要注意!難治性の薬物乱用頭痛

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薬物乱用頭痛とは 薬物乱用頭痛とは、もともと頭痛のある人が薬(鎮痛薬やトリプタン製剤)を乱用することで合併する頭痛で、鎮痛薬が効かず慢性的な頭痛に悩まされる二次性頭痛です。 一次性頭痛(頭痛持ちの頭痛)の中でも緊張性頭痛と片頭痛の人、特に片頭痛の人が合併しやすく、男女で比べると男性よりも女性に多い頭痛です。 薬物乱用頭痛は再発率の高い難治性の頭痛と言われ、うつ病との関連も指摘されています。     チェックポイント 頭痛の為に薬を飲んでいる人で、以下の項目に当てはまる人は薬物乱用頭痛の可能性があります。   ✅ ひと月に15日以上頭痛がある ✅ ひと月に10日以上頭痛薬を飲んでいる ✅ 薬の効果がなくなってきている ✅ 薬を飲む量が増えてきている ✅ 薬を飲んでいるのに頭痛が以前よりひどくなってきている     対策 薬物乱用頭痛が疑われる場合は自己判断で対処せずに専門医に診てもらいましょう。 ドラッグストアなどで簡単に薬を購入できるのは非常に便利な反面、市販の複合鎮痛薬は薬物乱用頭痛の原因となりやすいため注意が必要です。ドラッグストアなどで薬を購入する際は、できる限り薬剤師に相談するようにしましょう。 薬物乱用頭痛は再発率の高い頭痛であることからも、日頃から不用意な服薬を避けて予防に努めることが大事です。頭痛持ちの方、特に片頭痛と緊張型頭痛の方は今一度薬の使用について見直してみてはいかがでしょうか。   緊張型頭痛についてはこちら☟ https://hari9tanida.com/tension-headache/   LINE無料相談受付中! ☟ご質問・ご相談はお気軽にどうぞ    続きを読む