今や私たちの生活に欠かせない存在となりつつあるスマートフォン。
その手軽さと便利さから得られる恩恵は計り知れないものがありますが、その一方でスマートフォンの使いすぎによる「スマホ首」が深刻な問題となっています。
首にかかる負担の大きさ
あなたは姿勢よくスマートフォンを使用できていますか?
この質問に「はい」と答えられる人はかなり少ないと思います。
いくら姿勢に注意していたとしても、気が付けば頭が前に倒れているということは誰しも経験することでしょう。この前傾姿勢が長く続くほど首へのストレスは蓄積することになります。
成人の頭は約5㎏と言われていて、頭が前傾するにつれてその何倍もの負荷が首にかかることが研究で明らかになっています。
ニューヨークの脊椎専門クリニックの医師Dr.KennethHansrajの報告によれば
0°→15°→30°→45°→60°と首の前傾角が増加するにつれて
5㎏→12㎏→18㎏→22㎏→27㎏と首への負荷が増加(下図)するそうです。
スマホ首の症状
こうした前傾姿勢は私たちの首に想像以上の負担を強いることとなり、結果として以下のような症状が起こると言われています。
現時点で症状がなくても油断せず、予防に努めることが大切です。
対策
①姿勢
首が前に倒れるほど負荷が増えるので、負担を減らすにはスマートフォンを顔の高さに近づけて操作するなど工夫しましょう。
写真のように反対側の手を握って脇に挟むことでスマートフォンが顔の高さに近くなり、首への負担を軽減することができます。
因みに寝転がって使用する場合は首は前傾しませんが、首への負担が大きいことに変わりはないのでNGです。
②連続使用を避ける
姿勢を正すだけでは十分ではありません。姿勢によって負担を軽減することはできても完全に負担がなくなる訳ではないからです。いくら良い姿勢でも長時間同じ姿勢でいれば確実に首の疲労は蓄積します。
画面に集中し過ぎて時間の経過を忘れてしまうのを防ぐためにタイマーをセットするなどして一定時間(20~30分)で休憩をはさむようにしましょう。
③ストレッチ
こまめにストレッチや体操をして首や肩の筋肉の状態をリセットするように心掛けましょう。
④入浴
38℃程のお湯に10~20分、顎までつかりましょう。熱めのお風呂(40℃~42℃くらい)に10分程度つかるのも効果的です。
※脱水症状や血圧の変動などに十分注意し、無理のない範囲で行ってください。
まとめ
そもそもスマートフォンを使わなければ首への負担は軽減するはずですが、あまり現実的な対策とは言えないので、上記のような対策で少しでも首への負担を減らすよう心掛けましょう。
自分でできる限りの対策をしていても、毎日負担をかけ続けていれば症状が出てくることはあります。 首から来る症状はこじらせると非常に厄介なので、自分では対処しきれないと感じたら我慢せずに専門家の治療を受けるようにしてくださいね。
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