胸郭出口症候群

腕を押さえる男性

胸郭出口症候群は腕や手の感覚・運動を支配している神経や血管が締め付けられたり圧迫を受けることで生じると言われており、以下のような症状が現れます。

 

①感覚障害:肩、腕、肩甲骨回り、手などの痛み、しびれ感

②運動障害:握力低下、手の細かい動きがしにくくなるなど

 

上記のような症状があり、頚椎ヘルニアや頚椎症といった同様の症状を呈する疾患が除外されれば胸郭出口症候群の可能性が高くなります。

斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群、頚肋症候群などの分類があり、胸郭出口症候群はこれらの総称です。

 

ある報告では、客観的に神経絞扼を証明できる真の胸郭出口症候群は極めて稀で、100万人に1人とも言われています。

この真の胸郭出口症候群では、自覚症状としての痛みやしびれ即ち感覚障害は軽微あるいは欠如し、手の筋肉(主に親指の付け根の膨らみをつくる筋肉)の萎縮をはじめとする運動障害が優位に現れます。

つまり、主たる自覚症状が手のしびれや腕の痛みといった感覚障害である場合、神経絞扼自体が疑わしいため従来の絞扼を取り除くアプローチの妥当性を十分に検証する必要があるということになります。

 

斜角筋からの関連痛棘下筋からの関連痛

『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用

 

そもそも神経の絞扼で痛みやしびれが生じるという疾患概念自体を疑問視する声もありますし、実際のところ痛み・しびれといった感覚障害を主とする胸郭出口症候群の多くは筋肉由来の症状として関連領域である首や肩のコリを取ることで回復します。神経の絞扼を取るといった大げさな処置は基本的には必要なく、鍼灸などで十分対応可能な症状だと言えるでしょう。

 

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