1979年2月15日、兵庫県川西市で生まれ、3人兄弟の末っ子として皆に可愛がられて育ちました。

小学生の時に父と兄の影響でサッカーを習い始め、そこから次第にサッカー中心の生活を送るように。毎日友達と日が暮れるまで夢中になってボールを追いかける、絵にかいたようなサッカー少年だったと記憶しています。

中学、高校も当然のごとくサッカー部に所属し、ここでも毎日サッカー三昧。練習や試合のない日も暇さえあれば近所の小学校にボールを蹴りに行くほどで、他にやる事はなかったのかと自分でも不思議に思うくらいサッカー一色の学生生活でした。

サッカーに明け暮れた学生時代が終わる頃、膝を痛めた（といっても大したケガではありませんでしたが）ことを切っ掛けにスポーツトレーナーに興味を持ち、高校卒業後はスポーツトレーナーを目指して元オリンピックトレーナーの先生の下で学ぶことに。その先生からトレーナー業務に力を入れている鍼灸接骨院を紹介されたのがこの業界に入る切っ掛けとなりました。

初めて勤めた鍼灸接骨院は、小児から高齢者まで幅広い年齢層の方が連日200名以上訪れる繫盛院でした。
院内業務が忙しいのはもちろんのこと、個人宅や高齢者施設への訪問施術、トレーナー活動といった院外業務も盛んで、最初の半年間は職場でまともに休憩したことがなかったと記憶しています。

体力的にも精神的にも決して楽な職場ではありませんでしたが、それ以上に沢山の貴重な経験をさせていただきました。
特にトレーナー活動では、トップリーグに所属するラグビーチームや甲子園で何度も優勝している強豪野球部、相撲部屋や地域のサッカークラブなど、様々なアスリートをサポートする機会に恵まれ、多くの学びを得ることができました。

鍼灸の免許を取得したての頃は、多種多様な症状に対応するために鍼灸の専門書を読み漁り、技術セミナーにも積極的に参加していました。しかし、当時の私にとって東洋医学の理論は難解で理解し難く、学んだ知識や技術はどれも納得のいかないものばかりでした。

「結果を出せる施術家になりたい」という気持ちは空回りし、学べば学ぶほど「施術家としてこの先やっていくことができるのか・・・」という不安ばかりが膨れ上がっていったのを覚えています。

そんな状況を一変させたのが、トリガーポイント療法の第一人者である黒岩共一氏との出会いです。この出会いが転機となり、施術の核となる技術としてトリガーポイント療法を本格的に学ぶことになります。

中国への短期留学で本場の鍼灸に触れ、自身の学びの方向性が間違いでないことを確信した私は、8年勤めた鍼灸接骨院を退社し、更なる経験を積むためにクリニックという新たな環境に身を投じました。

結婚し、子供が生まれてからは講師活動にも精力的に取り組むようになります。
2012年よりトリガーポイント研究会の技術指導講師、翌年から大阪医専非常勤講師、その翌年からは関西医療学園専門学校非常勤講師と、活動の幅が年々拡大していきました。

更に同時期に訪問施術を開始。その後、堺市中区にて週末営業の鍼灸院を開業し、現在の完全独立に至ります。

痛みや不調で困ったとき、大抵の人はまず病院に行くと思います。適切な治療を受ける機会を逃したり、思いがけない病気を見逃してしまうことを避けるという意味でこの選択は正解です。

しかし現代医学も万能ではありません。治療の甲斐なく痛みや不調に苦しみ続ける方も大勢います。
そんな方たちが代替医療に救いを求めるのは自然なことなのかもしれませんが、それでも鍼灸という特殊な施術を受けるにはそれなりの勇気と覚悟がいるはずです。

実際に、病院や整骨院、整体院などを転々とした方が「これが最後」という覚悟で鍼灸院に訪れることは少なくありません。私はそんな勇気と覚悟を持って来院する方の心に寄り添い、二人三脚でゴールを目指す伴走者でありたいと思っています。

一人ひとりにじっくりと時間をかけて向き合うことができるのは当院の大きな強みの一つです。その強みを活かしてしっかりと話を聴き、直に触れて体の発するサインを読み取り、最善の施術を提供する。私にできるのはたったこれだけのことですが、鍼だからこそできることがあると信じ、一人でも多くの方に健康を届けられるよう日々研鑽を積んでいます。

もしもあなたが少しでも鍼治療に可能性を感じているのなら、ぜひタニダ鍼灸治療院にお越しください。あなたの「こうなりたい」を叶えるために全力でサポート致します。

タニダ鍼灸治療院
谷田 陽平