カテゴリー別アーカイブ: 首・肩

肩こり(首こり)と眼球運動

首・肩

肩こり(首こり)と姿勢   肩こり(首こり)持ちの多くが気にする不良姿勢。 対策としてパソコンのディスプレイの位置、座り方、スマホの持ち方などを自分なりに工夫している人も多いようです。   特定の筋肉が過剰に働いてしまう姿勢は首こり・肩こりに直結しますから、その対策として姿勢を意識することは間違いではないのですが   姿勢には気を付けているけど首も肩もツラい・・・   という人が沢山いるのも事実。   特にパソコンやスマホの長時間使用など、目を酷使する人が肩こりを改善するには姿勢の修正だけでは不十分だと考えるべきです。     眼球運動で活動する筋肉   後頭部の深部には後頭下筋群と呼ばれる筋肉群が存在します。上の写真は後頭下筋群それぞれの筋肉の位置関係を表したものです。   大後頭直筋(赤)、小後頭直筋(水色)、上頭斜筋(黒)、下頭斜筋(青)の4種の筋肉で構成される後頭下筋群は主に顔を上や横に向ける動作で働くのですが、それ以外にも眼球運動と連動して収縮することが知られています。   試しに自分の後頭部の骨のすぐ下を親指で押さえたまま目を動かしてみてください。場所が間違っていなければ後頭下筋群の収縮をわずかに感じることができるはずです。     後頭下筋群のケア 後頭下筋群の収縮と眼球運動との連動は無意識下でコントロールされていて、後頭下筋群を使わずに眼球だけを動かすことはできません。つまり、どれだけ姿勢に気を付けていても、目の酷使を続ける限りコリの蓄積は避けられないということです。   当院でも上記の症状に対しては必ず後頭下筋群の状態を確認しますが、コリがない人はほぼいません。後頭下筋群は首の痛み・こり感、頭痛、めまいなどに深く関わる筋肉なので、これらの症状がある場合は後頭下筋群を意識的にケアするようにしましょう。   首の深部に位置する後頭下筋群はストレッチなどではほぐれにくいため、コリをダイレクトに刺激できる鍼治療がおすすめです。 頑固な首こり・肩こり・眼精疲労でお悩みの方、鍼灸の経験がない方は是非鍼灸のケアを体感してみてください。   LINE無料相談受付中! 友達登録はこちら☟   タニダ鍼灸治療院は深部のコリに対する施術を得意とする鍼灸院です。首こり由来の諸症状でお困りの方はお気軽にお問い合わせください。   お問い合わせはこちら 電話・LINE・メールに対応    続きを読む

テレワークの弊害

首・肩

新型コロナウイルスの感染防止のため急速にテレワークが普及しました。 これは感染拡大阻止を第一に考えれば必然的な流れと言えますが、テレワークの弊害は思いのほか深刻です。   当院でも、テレワークに切り替わってから肩こりを感じるようになった、腰痛が悪化した、坐骨神経痛になったなどと言って来院される方が増えています。   仕事に適さない机や床に座ってのパソコン作業、運動不足、精神的ストレスなどはいずれも身体が凝り固まる要因ですから、これら複数が重なることで痛みや不調を訴える方が増えたのではないかと思われます。   テレワークも良いことばかりではないということですね。   心当たりのある方は今日からでも運動と身体のケアに取り組むことをおすすめします。   混雑した待合室で長時間待つことのリスクを考えると、気軽に病院にも行けません。   今まで以上に健康意識を高めて予防に努めるよう心掛けましょう。   LINE無料相談受付中! 友達登録はこちら☟    続きを読む

めまいと首こり

首・肩

めまい発生!何科を受診する? めまいはグルグルと景色が回転するように感じる回転性のめまい、フワフワとした感じの浮動性めまい(めまい感)に大別されます。   めまいを発症したとき何科を受診すべきか迷うことも多いようですが   物が二重に見える 呂律がまわらない 顔や手足のシビレを伴っている 手足に力が入らない 失神、意識が遠のく 激しい頭痛や嘔吐 といった症状を伴う場合は危険なめまいの可能性があります。その際は速やかに脳神経外科や神経内科を受診しましょう。 上記症状がなく、めまいのみ又は耳の症状(耳鳴り、耳閉感、聴こえづらさ等)を伴うめまいはまず耳鼻科で診てもらうとよいでしょう。     めまいはどのように起こるか? めまいは姿勢や運動を認識する機構に異常が生じることで起こります。   姿勢や運動は   ①内耳 ②目 ③筋肉・関節   からの情報を   ④脳   が統合・処理することで認識されます。 ①~③のいずれかに問題が生じると正常な情報と誤った情報が入り乱れることになり、結果としてめまいを自覚すると言われています。 また④の異常により情報処理がうまくできない場合にもめまいが起こります。     めまいと首こりの関係 めまいといえば脳や耳の異常だと思われがちですが、脳の検査でも異常が見つからず、かといって耳鼻科にかかってもなかなか良くならないという方が多いのも事実です。 こうしたケースでは特に首回りの筋肉の異常(首こり)を認めやすく、筋肉・関節から脳へ異常な情報が送られることでめまいが生じている可能性が高いと予想されます。 このタイプのめまいは特に鍼灸の効果が期待でき、首こりの治療で非常に有名な医師も鍼灸を取り入れているくらいです。     まとめ めまいの症状が現れたとき、先ず必要なのが危険なめまいかどうかの判別です。 危険なめまいでなければ最初に疑われるのは内耳の問題ですが、コリとめまいの関係も考慮する必要があります。 特に医療機関で然るべき治療を受けても改善しないようなケースではコリ由来の可能性が高く、本格的に対策を講じるべきでしょう。 頑固なコリは鍼の得意分野なので、鍼治療を取り入れてみるのもオススメです。 また、不規則な生活やストレス、疲労などもめまいを助長します。ご自身でも食事、睡眠、運動など日常生活を見直し、問題があれば改善していく努力も怠らないようにしましょう。     めまいについてはこちらもご覧ください。   LINE無料相談受付中! 友達登録はこちら☟    続きを読む

胸郭出口症候群

首・肩

胸郭出口症候群とは 胸郭出口症候群は腕や手の感覚・運動を支配している神経や血管が締め付けられたり圧迫を受けることで生じると言われており、以下のような症状が現れます。   ①感覚障害:肩、腕、肩甲骨回り、手などの痛み、しびれ感 ②運動障害:握力低下、手の細かい動きがしにくくなるなど   上記のような症状があり、頚椎ヘルニアや頚椎症といった同様の症状を呈する疾患が除外されれば胸郭出口症候群の可能性が高くなります。 斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群、頚肋症候群などの分類があり、胸郭出口症候群はこれらの総称です。   真の胸郭出口症候群 ある報告では、客観的に神経絞扼を証明できる真の胸郭出口症候群は極めて稀で、100万人に1人とも言われています。 この真の胸郭出口症候群では、自覚症状としての痛みやしびれ即ち感覚障害は軽微あるいは欠如し、手の筋肉(主に親指の付け根の膨らみをつくる筋肉)の萎縮をはじめとする運動障害が優位に現れます。 つまり、主たる自覚症状が手のしびれや腕の痛みといった感覚障害である場合、神経絞扼自体が疑わしいため従来の絞扼を取り除くアプローチの妥当性を十分に検証する必要があるということになります。   『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用   筋・筋膜の異常『コリ』の可能性 そもそも神経の絞扼で痛みやしびれが生じるという疾患概念自体を疑問視する声もあります。 実際のところ痛み・しびれといった感覚障害を主とする症状は関連領域のコリを取ることで回復することが多く、本当に手術が必要になるケースはそう多くないという印象を受けます。 胸郭出口症候群も基本的には筋肉由来の症状と考えて差し支えありません。真の胸郭出口症候群が疑われる場合以外は、まず筋肉のケアを第一に考えてコリを丁寧に取るようにしましょう。   ☟ご質問・ご相談はLINEでお気軽にどうぞ☟    続きを読む

スマホ首とその対策

首・肩

今や私たちの生活に欠かせない存在となりつつあるスマートフォン。 その手軽さと便利さから得られる恩恵は計り知れないものがありますが、その一方でスマートフォンの使いすぎによる「スマホ首」が深刻な問題となっています。     首にかかる負担の大きさ あなたは姿勢よくスマートフォンを使用できていますか?   この質問に「はい」と答えられる人はかなり少ないと思います。 いくら姿勢に注意していたとしても、気が付けば頭が前に倒れているということは誰しも経験することでしょう。この前傾姿勢が長く続くほど首へのストレスは蓄積することになります。   成人の頭は約5㎏と言われていて、頭が前傾するにつれてその何倍もの負荷が首にかかることが研究で明らかになっています。 ニューヨークの脊椎専門クリニックの医師Dr.KennethHansrajの報告によれば   0°→15°→30°→45°→60°と首の前傾角が増加するにつれて 5㎏→12㎏→18㎏→22㎏→27㎏と首への負荷が増加(下図)するそうです。   出典:https://pingeprii.ee/wp-content/uploads/2016/09/Hansray-K.K.-Assessment-of-Stresses-in-the-Cervical-Spine-Caused-by-Posture-and-Position-of-the-Head.pdf     スマホ首の症状 こうした前傾姿勢は私たちの首に想像以上の負担を強いることとなり、結果として以下のような症状が起こると言われています。   肩こり 頭痛 めまい 吐き気 頚椎症 頸椎椎間板症 鬱症状 自律神経失調症 など 現時点で症状がなくても油断せず、予防に努めることが大切です。     対策 ①姿勢 首が前に倒れるほど負荷が増えるので、負担を減らすにはスマートフォンを顔の高さに近づけて操作するなど工夫しましょう。 写真のように反対側の手を握って脇に挟むことでスマートフォンが顔の高さに近くなり、首への負担を軽減することができます。 因みに寝転がって使用する場合は首は前傾しませんが、首への負担が大きいことに変わりはないのでNGです。   ②連続使用を避ける 姿勢を正すだけでは十分ではありません。姿勢によって負担を軽減することはできても完全に負担がなくなる訳ではないからです。いくら良い姿勢でも長時間同じ姿勢でいれば確実に首の疲労は蓄積します。 画面に集中し過ぎて時間の経過を忘れてしまうのを防ぐためにタイマーをセットするなどして一定時間(20~30分)で休憩をはさむようにしましょう。   ③ストレッチ こまめにストレッチや体操をして首や肩の筋肉の状態をリセットするように心掛けましょう。   ④入浴 38℃程のお湯に10~20分、顎までつかりましょう。熱めのお風呂(40℃~42℃くらい)に10分程度つかるのも効果的です。 ※脱水症状や血圧の変動などに十分注意し、無理のない範囲で行ってください。     まとめ そもそもスマートフォンを使わなければ首への負担は軽減するはずですが、あまり現実的な対策とは言えないので、上記のような対策で少しでも首への負担を減らすよう心掛けましょう。 自分でできる限りの対策をしていても、毎日負担をかけ続けていれば症状が出てくることはあります。 首から来る症状はこじらせると非常に厄介なので、自分では対処しきれないと感じたら我慢せずに専門家の治療を受けるようにしてくださいね。   LINE友達限定で首・肩こりのセルフケア資料をプレゼント中🎁 ご希望の方は☟こちらからご一報ください(^^)    続きを読む